こんにちは、「絵本ライフ」管理人の絵本ライフ編集長です。
『パンどろぼう』を読んで、「この表情豊かな絵を描いている作者は誰?」「出版社はどこ?」「同じ作者の絵本をもっと読んでみたい」と気になったことはありませんか。
シリーズが好きになると、物語だけではなく「この絵を描いた人はどんな人なんだろう」と作者そのものにも興味が広がりますよね。
先に結論を言うと、『パンどろぼう』の作者は、絵本作家・イラストレーターの柴田ケイコさん。出版社はKADOKAWAです。第1作は2020年4月16日に発売されました。
柴田ケイコさんは『パンどろぼう』で突然デビューした作家さんではありません。2002年からフリーのイラストレーターとして活動し、2016年の『めがねこ』で絵本作家デビュー。その後、「しろくま」「ぽめちゃん」「パンどろぼう」「パンダのおさじ」など、出版社をまたいでさまざまな作品を生み出しています。
この記事では、柴田ケイコさんの経歴、『パンどろぼう』の出版社と基本情報、作品づくりにつながる特徴、代表作まで紹介します。「パンどろぼうの次に何を読もう?」と迷っているあなたも、読み終わるころには次の一冊を選びやすくなるかなと思います。
- 『パンどろぼう』の作者と出版社
- 柴田ケイコさんの経歴と絵本作家デビューまで
- 柴田ケイコさんの絵や物語に見られる特徴
- 『パンどろぼう』の次に読みたい代表作

パンどろぼうの作者は柴田ケイコさん
まず、「パンどろぼうの作者は誰?」「出版社はどこ?」という疑問に必要な基本情報から見ていきましょう。作者名だけでなく、デビュー作や現在のシリーズ状況まで知っておくと、ほかの柴田作品を探すときにも役立ちます。
作者は絵本作家・イラストレーター
『パンどろぼう』の作者は、柴田ケイコさんです。高知県を拠点に活動する絵本作家・イラストレーターで、公式サイトでは2002年からフリーのイラストレーターとして、書籍、広告、雑貨など幅広い分野に携わってきたことが紹介されています。
絵本作家としてのデビューは2016年。手紙社から刊行された『めがねこ』が最初の絵本です。
そのため、『パンどろぼう』をきっかけに柴田さんを知った方は、「パンどろぼうの作者」というイメージが大きいかもしれませんが、それ以前から長くイラストの仕事を続けてきた方なんですね。
公式プロフィールには、「ぽめちゃん」シリーズ、「パンどろぼう」シリーズ、「しろくま絵本」シリーズ、「パンダのおさじ」シリーズなどが代表的な絵本として挙げられています。
パンどろぼうの出版社はKADOKAWA
『パンどろぼう』の出版社はKADOKAWAです。
KADOKAWA公式の商品情報では、第1作『パンどろぼう』は2020年4月16日発売。A4変形判、32ページ、ISBNは「9784041090602」と案内されています。
ここで少し迷いやすいのが、「柴田ケイコさんの絵本=すべてKADOKAWA」ではないことです。
『おいしそうなしろくま』はPHP研究所、『ぽめちゃん』は白泉社、『パンダのおさじと フライパンダ』はポプラ社、『めがねこ』は手紙社から刊行されています。
同じ作者でも作品ごとに出版社が変わります。ネット書店で本を探すときに似たタイトルや関連グッズが表示されることもあるので、書名・作者名・出版社をセットで見ると間違いにくいですよ。
第1作は2020年4月発売
第1作『パンどろぼう』は2020年4月16日に発売されました。
KADOKAWA公式では、第11回リブロ絵本大賞の大賞、第1回TSUTAYAえほん大賞の第1位、第13回MOE絵本屋さん大賞2020の第2位など、複数の受賞歴も紹介されています。
2026年には、4月16日が「パンどろぼうの日」として一般社団法人日本記念日協会に正式登録されました。この日付は第1作が発売された2020年4月16日に由来します。
シリーズはその後も続き、2026年9月16日には本編第8弾『パンどろぼうとさすらいラーメン』が発売されています。2026年7月にはシリーズ累計600万部突破も公式に発表されました。
「今は全部で何冊あるの?」と気になった方は、パンどろぼうの絵本を読む順番と全巻を紹介した記事で刊行順を確認できます。
現在の最新作だけを知りたい方は、パンどろぼう最新刊と第8弾を紹介した記事も参考にしてください。

柴田ケイコさんの経歴
『パンどろぼう』だけを見ると、最初から絵本作家として活動してきたように感じるかもしれません。実際には、デザインやイラストの仕事を経験しながら現在の絵本制作へ進んでいます。
高知県生まれでデザインを学ぶ
柴田ケイコさんは1973年、高知市生まれ。高校卒業後は奈良芸術短期大学へ進み、デザインを学びました。
本人への取材記事などでは、卒業後に印刷会社でオペレーターやグラフィックデザインの仕事を経験したことが紹介されています。その後、デザイン事務所などで働きながら、少しずつ「絵を描く仕事」へ気持ちが向いていったそうです。
現在の絵本だけを見ると、自由な発想から一気に作品が生まれているように見えますが、その前にはデザインや印刷に関わった時間がありました。
表紙を一目見ただけでキャラクターが目に飛び込んでくることや、本のタイトルと絵が一体になって印象に残ることを考えると、こうした経験も柴田さんの歩みを知るうえで興味深いところです。
2002年にフリーで活動開始
柴田さんは2002年からフリーのイラストレーターとして活動を始めています。
書籍や広告、雑貨などさまざまな仕事を手がけながら、イラストレーターとして経験を重ねていきました。
絵本を作り始めるより前から、「絵を見ただけで何かを伝える」仕事に長く関わっていたことになります。
パンどろぼうの顔を思い浮かべると分かりやすいのですが、文章を読まなくても表情だけで「何か起こっている」と感じる場面があります。作者の経歴を知ったあとで表紙をもう一度見ると、今までとは少し違うところにも目が向くかもしれません。
2016年にめがねこで絵本作家へ
絵本作家としてのデビューは2016年の『めがねこ』です。発行元は手紙社。
手紙社の商品ページでは、『めがねこ』が同社の編集チームによる初めての絵本であり、柴田ケイコさんが作者であることが紹介されています。
パンどろぼうから柴田さんを知った方にとっては、「作者の原点をたどる本」として読んでみるのも面白いですね。
ただし、子どもにとって「デビュー作だから読まなければ」という理由は必要ありません。表紙のねこが気になる、動物のお話が好き、そんな入口で十分です。
『めがねこ』は、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングでも購入できます。
しろくまから人気作へ
2017年にはPHP研究所から『おいしそうなしろくま』が刊行されました。
食べることが好きなしろくまが、食べものの中に入ったらどんな感じだろうと想像する絵本です。作者公式プロフィールでは、第8回リブロ絵本大賞の大賞などを受賞した作品として紹介されています。
『パンどろぼう』より前から、柴田さんは「動物」と「食べもの」を組み合わせたユーモラスな世界を描いていたんですね。
その後『ぽめちゃん』などの作品を経て、2020年に『パンどろぼう』が登場します。こうして年代を追ってみると、パンどろぼうだけが突然生まれたのではなく、柴田さんが続けてきた絵や物語の延長線上にあることが分かります。
柴田ケイコさんの作風
作者の経歴が分かったところで、次は「なぜ柴田ケイコさんの絵はこんなに印象に残るんだろう?」という部分を見ていきましょう。ここでは本人の公式プロフィールやインタビューで語られている内容と、手元にある『パンどろぼう』を見て感じる部分を分けながら紹介します。
暮らしの中から発想が生まれる
柴田さんの公式サイトでは、絵や物語づくりの種は、普段の暮らしの中から生まれると紹介されています。
料理をしているとき、散歩をしているとき、鳥の声を聞いたとき、季節の風やにおいを感じたとき、おいしいものを食べたとき。特別な出来事だけではなく、毎日の中にある小さな面白さが作品につながっているそうです。
読者側から見ても、柴田作品には「知っているもの」がよく登場します。パン、ごはん、ドーナツ、料理、犬、猫、しろくまなど、子どもにとって身近なものです。
そこへ「もしこうだったら?」という少し変わった発想が加わることで、現実と空想の距離が近くなります。
たとえば『パンどろぼう』を読んだ翌朝、食卓のパンを見て絵本を思い出す。『おいしそうなしろくま』を読んだあと、食べものを見ながら「この中に入ったらどうなるかな」と話してみる。絵本を閉じても、家庭の中で続きを楽しめるんですよね。
食べものと動物が印象的
柴田ケイコさんの代表作を見ると、食べものが印象に残る作品がいくつもあります。
『パンどろぼう』はパン、『おいしそうなしろくま』はさまざまな食べもの、『パンダのおさじと フライパンダ』では料理が大切な題材になります。
ただ、「おいしそうな食べものを描く」だけでは終わりません。そこに動物や個性的なキャラクター、意外な出来事が加わります。
身近なのに、少しおかしい。かわいいのに、思いもよらない表情をする。こうした振れ幅が、子どもだけでなく一緒に読む大人の目にも残る理由のひとつかなと感じます。
『パンどろぼう』そのものの面白さをもう少し知りたい方は、パンどろぼうのねらいや人気の理由を紹介した記事も参考にしてください。
オイルパステルの温かな質感
柴田さんはインタビューで、絵本の制作にオイルパステルを使い、細かな部分では絵の具を使うこともあると話しています。
オイルパステルは、塗り跡や色の重なりが残りやすい画材です。そのため、印刷された絵本でも、均一に塗りつぶしたデジタル画像とは違う手描きの質感を感じられます。
私が手元の『パンどろぼう』の表紙を近くで見ると、パンの色も完全な一色ではありません。焼き色のような濃淡があり、線にも少し揺らぎがあります。
ここは、実物を持っているからこそ確認しやすい部分でした。ネット上の小さな書影だけで見るより、紙の表紙を近くで見ると色の重なりまで目に入ります。


◆絵本ライフ編集長のワンポイントアドバイス
作者について知ったあとに絵本をもう一度開くと、「どんな色を重ねているのかな」「この表情、前のページと全然違うね」と、物語以外にも目が向きます。親子で好きな表情を選んでみるのも楽しいですよ。
柴田ケイコさんの代表作
柴田ケイコさんには『パンどろぼう』以外にも多くの作品があります。「全部読んだほうがいいの?」と迷う必要はありません。まずは代表的な作品の違いを知って、子どもの好みやあなた自身の興味に合う一冊を探してみましょう。
| 作品 | 出版社 | 刊行年 | 選ぶ目安 |
|---|---|---|---|
| めがねこ | 手紙社 | 2016年 | デビュー作を読みたい |
| おいしそうなしろくま | PHP研究所 | 2017年 | 食べものの想像遊びが好き |
| ぽめちゃん | 白泉社 | 2018年 | 動物の物語が好き |
| パンどろぼう | KADOKAWA | 2020年 | ユーモアのある物語が好き |
| パンダのおさじと フライパンダ | ポプラ社 | 2023年 | 料理と不思議な展開が好き |
めがねこ
『めがねこ』は2016年に手紙社から刊行された、柴田ケイコさんの絵本作家デビュー作です。
手紙社の商品紹介では、森の中でめがね店を営む「めがねこ」と、ねずみの3兄弟が登場する物語として紹介されています。
『パンどろぼう』とは題材も世界も違いますが、動物のキャラクターと、少し意外な出来事を組み合わせているところに興味を持つ方もいるでしょう。
この作品が向いているのは、「パンどろぼうに似た本が欲しい」という人より、柴田ケイコさんが絵本作家として最初に作った世界を見てみたい人です。
反対に、子どもがパンどろぼうの「パン」や食べものの場面を特に気に入っているなら、『おいしそうなしろくま』のほうが次の一冊として入りやすいかもしれません。
『めがねこ』は、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングでも購入できます。
おいしそうなしろくま
『おいしそうなしろくま』は2017年にPHP研究所から発売された絵本です。
食べることが好きなしろくまが、食べものの中に入ったらどんな感じだろうと想像を広げていきます。
パンどろぼうで「パンがおいしそうだった」「食べものが出てくる絵本をもっと読みたい」と感じた家庭なら、次の候補にしやすい作品です。
同じ柴田作品でも、パンどろぼうのような物語をそのまま期待するのではなく、食べものを使った発想の違いを楽しむのがポイント。
食卓で「もしカレーの中に入ったら?」「パンの中だったら?」と話せるので、親子の想像遊びへつなげたい家庭にも合いやすいでしょう。
PHP研究所では2017年1月13日発売、柴田ケイコさんの作・絵として案内されています。価格などは変更される可能性があるため、購入時に最新情報を確認してください。
『おいしそうなしろくま』は、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングでも購入できます。
ぽめちゃん
『ぽめちゃん』は白泉社から2018年11月に刊行された絵本です。
白泉社の公式ページでは、ポメラニアンのぽめちゃんと、寒そうなねずみが登場する物語として紹介されています。その後には『ぽめちゃんとだっくすちゃん』も刊行されています。
パンや料理を中心にした作品とは雰囲気が変わるため、「柴田ケイコさんが描く動物の表情が好き」という家庭に向いています。
逆に、子どもが食べものの絵にいちばん反応しているなら、無理に作者だけで選ばず、「しろくま」や「パンダのおさじ」から試してもいいでしょう。
同じ作者だから全部そろえる、ではなく、表紙を見て子どもが気になるものを一冊ずつ選ぶくらいがちょうどいいかなと思います。
『ぽめちゃん』は、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングでも購入できます。
パンダのおさじ
「パンダのおさじ」シリーズの第1作は、2023年5月刊行の『パンダのおさじと フライパンダ』です。出版社はポプラ社。
料理人のクーさんと、手のひらサイズの不思議なパンダ「おさじ」、そして不思議な道具をめぐって物語が進みます。
料理という身近な題材に、現実にはない道具や出来事が加わるところが特徴です。
そのため、『パンどろぼう』で「次に何が起きるの?」という意外な展開を楽しんでいた子には、候補にしやすいと思います。
2026年時点ではシリーズ第4作まで刊行されています。最初に読む場合は、第1作『パンダのおさじと フライパンダ』から始めると、登場人物や不思議な道具の設定をつかみやすいでしょう。
『パンダのおさじと フライパンダ』は、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングでも購入できます。
パンどろぼう
そして、柴田ケイコさんを知るうえで現在もっとも大きなシリーズのひとつが『パンどろぼう』です。
2026年9月時点では本編第8弾まで刊行され、シリーズ累計部数は600万部を突破しています。
初めて読むなら、まずは第1作『パンどろぼう』からがおすすめです。シリーズの入口となる作品なので、キャラクターがどのように登場するのかを自然な順番で楽しめます。
絵本ライフでは、手元にある第1作を実際に撮影しています。表紙だけでなく、子どもが持ったときの大きさや本の厚みなども確認してきました。
シリーズが気に入っても、いきなり全巻をそろえる必要はありません。最初の一冊を読んで「また読みたい」となったところで、次の巻へ進めば十分です。
次の代表作はどう選ぶ?
ここまで読むと、「代表作がいろいろあるのは分かったけれど、結局どれを選べばいいの?」と思うかもしれません。作者で決めるだけでなく、子どもが『パンどろぼう』のどこを楽しんでいたかを思い出すと選びやすくなります。
食べもの好きならしろくま
パンの絵や食べものの場面が好きだったなら、『おいしそうなしろくま』が候補です。
同じ食べものを題材にしていても、パンどろぼうとは発想の方向が違います。「食べものの中に入ったら」という想像が中心なので、作品の違いも楽しめます。
読み終わったあとも食卓にあるものから遊びを広げやすいため、絵本をきっかけに親子で話す時間を増やしたい家庭にも選びやすいでしょう。
動物好きならぽめちゃん
食べものよりも、パンどろぼうの表情や動物キャラクターのかわいさに惹かれていたなら、『ぽめちゃん』を見てみるのもいいですよ。
題材が変わることで、「柴田ケイコさんの絵が好きなのか」「パンどろぼうという物語そのものが好きなのか」も見えてきます。
図書館に何冊か並んでいれば、大人が決め切らずに子どもへ表紙を見せて選んでもらうのもひとつの方法です。
不思議な物語ならパンダのおさじ
「何が起こるか分からない話が好き」「ちょっと変わった道具が出てくる物語を楽しむ」という子なら、「パンダのおさじ」シリーズが候補です。
パンどろぼうそのものに似た絵本を探すというより、柴田さんらしいユーモアを別の物語で味わいたいときに選びやすいシリーズです。
作者の原点ならめがねこ
子どもよりも大人のほうが「柴田ケイコさんという作家をもっと知りたい」と思っているなら、『めがねこ』を選ぶ意味があります。
デビュー作なので、『パンどろぼう』以前からどんなキャラクターを描いていたのかをたどれるからです。
ただし、子どもにとっては作家の年代順より、「この表紙が好き」のほうが大切なこともあります。親は作者の歩みを楽しみ、子どもは目の前の一冊を楽しむ。それで十分ですよ。

出版社が違うときの注意点
柴田ケイコさんの代表作は複数の出版社から刊行されています。同じ作者の本を続けて買うときに、ここは意外と見落としやすいところです。
シリーズごとに出版社が違う
『パンどろぼう』はKADOKAWA、「しろくま」はPHP研究所、「ぽめちゃん」は白泉社、「パンダのおさじ」はポプラ社、『めがねこ』は手紙社です。
出版社が違えば、本の判型、価格、電子版の有無、公式に案内されている対象年齢なども同じとは限りません。
特にプレゼントとしてネットで購入する場合は、作者名だけで判断せず、商品ページの書名や出版社、サイズなどを確認してください。
価格は購入時に確認する
絵本の定価は改定されることがあります。実際、『パンどろぼう』シリーズも2026年8月下旬以降の出荷分から、既刊の定価が税込1,540円から税込1,650円へ改定されています。
この記事内で価格に触れている場合も、将来ずっと同じとは限りません。購入する時点で出版社や販売店の表示を確認してください。
また、通販では販売価格だけでなく、送料、在庫、配送予定日などが変わることがあります。プレゼントする日が決まっているなら、ポイントより到着予定を優先したほうがいい場合もあります。
作者を知ると絵本がもっと楽しい
作者を知る目的は、経歴を覚えることだけではありません。「この本とあの本は同じ人が描いているんだ」とつながりが見えてくると、絵本の選び方そのものが広がります。
同じ作者から次の一冊を探せる
子どもが気に入った絵本が見つかると、続編を探したくなります。でも、シリーズの続きを読むことだけが次の選択肢ではありません。
「同じ作者の別作品」を選ぶ方法があります。
キャラクターや舞台は変わっても、表情の描き方やユーモア、色の雰囲気にどこか共通する部分を感じることがあります。
反対に、同じ作者でも子どもの反応がまったく違うこともあります。それも失敗ではありません。「食べものが好きだったんだな」「動物よりパンどろぼうというキャラクターが好きなんだな」と、その子の好みが分かります。
子どもの反応を決めつけない
『パンどろぼう』が人気だからといって、すべての子どもが同じ場面で笑うわけではありません。同じ作者の作品なら必ず気に入るとも限りません。
ですから、「人気作だから買う」よりも、まず図書館や書店で表紙を見たり、一冊ずつ読んだりしながら選ぶのがおすすめです。
何度も読みたがる一冊が見つかったときに家庭用として購入する。そのくらいゆっくりでも大丈夫かなと思います。
パンどろぼうから世界を広げる
次の一冊に迷ったら、『パンどろぼう』を読んだとき、子どもが何を見ていたかを思い出してください。
パンや食べものに夢中だったなら「しろくま」。動物の表情が好きなら「ぽめちゃん」。不思議な出来事を楽しんでいたなら「パンダのおさじ」。そして、親のあなたが作者自身に興味を持ったなら『めがねこ』。
このように選ぶと、「柴田ケイコさんの本を全部買わなければ」という考え方ではなく、家庭の好みから自然に次の絵本へ進めます。
なお、パンどろぼうというキャラクターの正体や名前そのものが気になっている場合は、パンどろぼうの正体と名前を調べた記事で詳しく紹介しています。第1作の内容に関わるため、まだ読んでいない方は読後に確認するほうが楽しみを残せます。

パンどろぼう作者のFAQ
Q1. パンどろぼうの作者は誰ですか?
A. 『パンどろぼう』の作者は、絵本作家・イラストレーターの柴田ケイコさんです。2002年からフリーのイラストレーターとして活動し、2016年の『めがねこ』で絵本作家デビューしています。
Q2. パンどろぼうの出版社はどこですか?
A. 『パンどろぼう』シリーズの出版社はKADOKAWAです。第1作は2020年4月16日に発売されました。ただし、柴田ケイコさんのほかの作品は、PHP研究所、白泉社、手紙社、ポプラ社など別の出版社からも刊行されています。
Q3. 柴田ケイコさんの絵本デビュー作は何ですか?
A. 絵本作家としてのデビュー作は、2016年に手紙社から刊行された『めがねこ』です。それ以前からイラストレーターとして書籍、広告、雑貨などの仕事を手がけています。
Q4. パンどろぼう以外の代表作は何ですか?
A. 『めがねこ』、「しろくま」シリーズ、「ぽめちゃん」シリーズ、「パンダのおさじ」シリーズなどがあります。食べものの想像遊びが好きなら『おいしそうなしろくま』、動物のキャラクターが好きなら『ぽめちゃん』というように、子どもの好みから選ぶ方法があります。
Q5. 柴田ケイコさんはどんな画材を使っていますか?
A. 柴田ケイコさんは、絵本制作でオイルパステルを使い、細かな部分では絵の具を使うこともあるとインタビューで話しています。ただし、作品によって制作方法が同じとは限らないため、すべての絵がまったく同じ画材や手順で描かれていると決めつけないようにしましょう。
まとめ|作者を知って次の一冊へ
『パンどろぼう』の作者は、絵本作家・イラストレーターの柴田ケイコさん。出版社はKADOKAWAです。第1作は2020年4月16日に発売されました。
柴田さんはデザインや印刷に関わる仕事を経験したあと、2002年からフリーのイラストレーターとして活動。2016年の『めがねこ』で絵本作家デビューし、その後『おいしそうなしろくま』『ぽめちゃん』『パンどろぼう』『パンダのおさじと フライパンダ』など、多くの作品を手がけています。
『パンどろぼう』シリーズは2026年9月時点で本編第8弾まで刊行され、累計600万部を突破しています。4月16日は第1作の発売日に由来する「パンどろぼうの日」として正式に登録されています。
柴田さんの作品には、暮らしの中から生まれる発想、食べものや動物、少し意外なユーモア、オイルパステルを使った温かな絵の質感など、作品をまたいで楽しめるところがあります。
だからといって、代表作を一度にそろえる必要はありません。
『パンどろぼう』で食べものが好きだったなら『おいしそうなしろくま』、動物の表情が好きなら『ぽめちゃん』、不思議な物語が好きなら『パンダのおさじと フライパンダ』、作者の原点を見てみたいなら『めがねこ』という選び方ができます。
まず図書館や書店で表紙を見て、気になる一冊を試してみてください。そこで「また読みたい」と思える作品に出会えたら、家庭に迎える一冊として購入を考える。この順番なら無理がありません。
作者を知ったことで、『パンどろぼう』だけで終わらず、あなたと子どもが楽しめる絵本がもう一冊見つかればうれしいです。
最新作はこちらです。
