こんにちは。絵本のサイト絵本ライフ、運営者の「絵本ライフ編集長」です。
森の中で大きなカステラを焼くシーンがあまりにも有名な、世代を超えて愛される野ねずみの双子、「ぐりとぐら」。あの可愛らしい世界観を子供と一緒に再現しようと、ぐりとぐら帽子や作り方について調べている方も多いのではないでしょうか。
保育園の発表会やハロウィンの衣装としてはもちろん、お家での日々の読み聞かせタイムやごっこ遊びのアイテムとして、フェルトや画用紙を使って手作りできたらとても素敵ですよね。作る前に、改めて絵本のストーリーや世界観を振り返っておきたいという方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
「でも、私はお裁縫がちょっと苦手……」「家にミシンがないし、本格的なのは無理かも……」と躊躇している方も、どうかご安心ください。実は、身近な100円ショップの材料を上手に使えば、難しい型紙を一から作る必要もなく、意外と簡単に作ることができるんです。
この記事では、子供用はもちろん、サイズ調整をすれば大人用のアレンジも可能な帽子の作り方を、初心者の方でも迷わないよう工程ごとに詳しく解説します。ミシンがないご家庭でも、手縫いや手芸用ボンドだけで安心して取り組める方法をまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
- 100円ショップのフェルトや画用紙を使った、失敗しない材料選びのポイントがわかる
- 型紙がなくてもコンパス代わりの紐で作れる、具体的な手順とサイズ調整のコツがつかめる
- 針と糸を使わずにホッチキスやテープで作る、簡易的な帽子の作り方も知ることができる
- 長時間かぶっても崩れにくい仕上げの工夫や、子供の安全を守るための配慮がわかる

ぐりとぐら帽子作りに必要な材料と道具
まずは、帽子作りを始める前に必要なものを揃えましょう。絵本の世界観を大切にしつつ、コストを抑えて手軽に手に入る材料を中心に選ぶのがポイントです。最近の100円ショップは手芸用品が非常に充実しているので、まずは近くのお店を覗いてみてください。

100均で揃う!おすすめのフェルトと画用紙
ぐりとぐらの帽子といえば、鮮やかな「青」と「赤」が最大の特徴ですよね。本格的な手芸店でウール100%の上質な生地を買うのも素敵ですが、初めて挑戦するなら100円ショップの大型フェルトがコストパフォーマンスも良く、非常に便利です。
フェルトを選ぶ時のポイント
最近のダイソーやセリアなどの100円ショップでは、70cm×60cmといった大判サイズの「洗えるフェルト」などが販売されています。子供用の帽子を作る場合、通常の小さなフェルト(20cm四方など)ではサイズが足りず、つぎはぎが必要になってしまい、見栄えが悪くなりがちです。必ず、帽子本体を一枚で切り出せる「大判サイズ」を選ぶようにしましょう。
ちなみに、「青がぐりだっけ?赤がぐらだっけ?」と、どちらの色で作るか迷われている方や、二匹の性別について気になっている方は、以下の記事で詳しく解説しています。
画用紙を選ぶ時のポイント
もし、もっと手軽に、工作感覚で作りたい場合は、色のついた画用紙や模造紙を選ぶのも一つの手です。画用紙で作る場合も、青と赤のはっきりした色味を選ぶと、より「ぐりとぐら」らしさが出ます。ペラペラの薄い紙ではなく、ある程度厚みのある「厚口画用紙」や「カラー工作用紙」を選ぶと、完成した時に形が崩れにくく、長持ちします。
素材選びの決定版

フェルト: 繰り返し使いたい、温かみのある手触りを重視したい、記念写真のクオリティを上げたい場合におすすめ。
画用紙: 一回限りの劇やイベントで使う、カチッとした円錐の形にしたい、子供と一緒に工作を楽しみたい場合に向いています。
製作に必要な道具一式
材料以外に用意しておくべき道具をまとめました。特別な工具は必要ありませんが、作業をスムーズに進めるために準備しておきましょう。ご家庭にあるもので代用できる場合も多いので、チェックしてみてください。
| 道具名 | 用途・備考 |
|---|---|
| 裁ちばさみ | フェルトの繊維を潰さずきれいに切るために必要です。紙用とは分けるのが理想です。 |
| チャコペン | 生地に印をつけるのに使います。時間が経つと消えるタイプが便利ですが、鉛筆でも代用可能です。 |
| 手芸用ボンド | 「裁縫上手」などの布用強力接着剤があれば、針を使わずに組み立てることも可能です。 |
| 定規・メジャー | 頭のサイズや生地の長さを測ります。メジャーがない場合は紐で測って定規に当てればOK。 |
| コンパス(代用品) | きれいな扇形を描くのに必要です。通常のコンパスでは小さいので、「紐とペン」で代用します(後述)。 |
【フェルト編】ぐりとぐら帽子の基本的な作り方
ここでは、フェルトを使って柔らかく温かみのある帽子を作る手順を解説します。縫う箇所を最小限に抑えているので、手芸初心者の方でも安心してください。手縫いならではの優しい風合いは、絵本の世界観にぴったりです。
型紙なしでOK!サイズ決めのコツ
「型紙を作るのが面倒……」「プリンターがないから型紙を印刷できない」という方も多いと思います。実は、ぐりとぐらのような円錐形に近い帽子は、扇形(半円)をベースにするだけで、複雑な計算なしに作れてしまいます。
ステップ1:頭囲を測る
まず、お子さんの頭囲を測りましょう。帽子を被る位置(眉毛の少し上あたりとおでこの一番出っ張っている部分)をメジャーで一周測ります。メジャーがない場合は、手持ちの紐を頭に巻いて、その長さを定規で測ってください。この長さをメモしておきます。

ステップ2:生地に扇形を描く(コンパス代用テクニック)
フェルトに直接、扇形を描いていきます。ここで活躍するのが「紐とチャコペン」を使った即席コンパスです。
- 作りたい帽子の高さ(子供なら25cm〜30cm程度が目安)よりも少し長めの紐を用意します。
- 紐の片端をフェルトの角(ここが円の中心になります)に指でしっかり固定します。
- もう片端にチャコペンを持ち、紐をピンと張った状態で、フェルトの上にぐるっと弧を描きます。

この時、扇形の弧(カーブしている下の部分)の長さが、「頭囲 + 3cm(縫い代とゆとり分)」になるように調整するのが最大のコツです。角度を広げれば頭囲は大きくなり、狭めれば小さくなります。
耳をつける位置について
ぐりとぐらの帽子には大きな丸い耳がついているイメージがあるかもしれませんが、絵本をよく見ると耳は帽子から出ている形が多いです。もし「帽子自体に耳をつけたい」という場合は、この段階で半円形の耳パーツも2枚ずつ(左右分、合計4枚)切り出しておきましょう。フェルトを2枚重ねて縫うと、耳がピンと立ちやすくなります。
縫い合わせと成形の手順
生地をカットしたら、扇形をくるっと丸めて円錐形にします。いよいよ形にしていく楽しい工程です。
ステップ1:中表にして固定する
カットした扇形を丸め、直線の辺同士を合わせます。この時、生地の表側が内側に来るように「中表(なかおもて)」にして合わせ、まち針で数箇所固定します。まち針がない場合は、クリップや洗濯バサミでも代用できます。
ステップ2:直線を縫う
頂点から下の縁に向かって、端から1cmほどのところを縫い合わせます。手縫いの場合は「波縫い」でも十分ですが、強度を出したい場合は一針ごとに戻りながら進む「返し縫い」がおすすめです。もちろん、ミシンがあれば直線縫いで一気に縫ってしまいましょう。手芸用ボンドを使う場合は、接着面を圧着して、完全に乾くまで待ちます。
ステップ3:表に返して縁を処理する
縫い終わったら裏返して、表を出します。このままでも帽子にはなりますが、切りっぱなしのフェルトは伸びやすく、かぶり心地もあまり良くありません。帽子の縁(ふち)を2〜3cmほど内側に折り込み、まつり縫いかボンドで固定することをおすすめします。こうすることでかぶり口がしっかりとし、ペラペラ感がなくなって完成度がぐっと上がります。

【画用紙編】工作感覚で作る簡易バージョン
お遊戯会や劇の小道具、あるいはちょっとしたごっこ遊びなら、画用紙で作る方法が手軽でスピーディーです。針や糸を使わないので、お子さんと一緒に工作するのにもぴったりですね。
画用紙ならではのメリットと作り方
画用紙で作る最大のメリットは、形が崩れにくいことです。フェルトはどうしてもクタッとしてしまいますが、画用紙ならピンと先が立ったきれいな円錐形をキープできます。
成形のコツ
作り方の基本はフェルトと同じ扇形ですが、画用紙の場合は「のりしろ」を考慮して、少し大きめの扇形を作るのがポイントです。丸めて形を作り、サイズをお子さんの頭に合わせて調整してから、重なり合う部分を固定します。
固定にはホッチキスと両面テープを
接着には、乾燥時間を待つ必要がない「強力両面テープ」や「ホッチキス」を使用します。特に力がかかる部分はホッチキスが便利ですが、安全対策が必須です。ホッチキスの針の先が内側(頭に触れる方)に出ないように、外側から針を打つか、内側に出た針の上からビニールテープやガムテープを貼って保護しましょう。髪の毛が引っかかったり、肌を傷つけたりするのを防ぐため、この工程は丁寧に行ってください。
紙で作る際の注意点

画用紙は水や湿気に弱いので、汗をかきやすい季節や屋外での使用には注意が必要です。また、かぶり口が紙の切り口そのままだと、おでこに当たった時に痛いことがあります。かぶり口の内側にマスキングテープを貼ったり、要らない布を巻いたりして保護することをおすすめします。
完成度を高めるための仕上げと工夫
形ができたら、最後の仕上げです。長く楽しく遊んでもらうために、ちょっとした工夫をプラスしてみましょう。
被り心地を良くするゴム紐の取り付け
子供は元気に動き回るので、ただ頭に乗せるだけではすぐに帽子が落ちてしまいます。そこで、あご紐(あごひも)としてゴムを取り付けるのがおすすめです。
帽子の内側の左右(耳の下あたり)に、白い平ゴムを縫い付けるか、ボンドでしっかり固定します。画用紙の場合は、目打ちやキリで小さな穴を開けてゴムを通し、裏側(帽子の内側)で結び目を作って抜けないようにすると良いでしょう。

ゴム紐の長さと安全性の注意
ゴム紐をつける際は、長さに十分注意してください。長すぎると何かに引っかかった時に首が絞まる危険性があります。消費者庁も子供服の「ひも」による事故について注意喚起を行っています。
(出典:消費者庁『Vol.533 子ども服のサイズ、ひもやフードに注意! 安全性を第一に選びましょう』)
ゴムは「顎に少しかかるくらい」の長さに調整し、万が一引っかかってもすぐに外れるような強度にしておくか、大人の目の届く範囲で使用するようにしましょう。
安全に遊ぶための最終チェック
最後に、手作り品の安全確認を行いましょう。特に小さなお子さんが使う場合、思わぬ怪我を防ぐために以下の点を入念にチェックしてください。
- まち針の抜き忘れがないか、指で生地全体をなぞって確認する(特に縫い目の内側)。
- ボンドを使用した場合、完全に乾いて固まっているか確認する。
- 画用紙の切り口で指を切らないか確認する。
- ゴム紐がきつすぎないか、実際に被せてみて指が一本入る程度の余裕があるか調整する。

ぐりとぐらの帽子は、シンプルな形だからこそ、手作りの温かみが伝わりやすいアイテムです。「ぼくらのなまえはぐりとぐら」なんてセリフと一緒に、ぜひ世界に一つだけの帽子で、絵本の世界を思い切り楽しんでくださいね。
また、ぐりとぐらの世界には、テレビ放送時の「モザイク」にまつわる噂など、意外なトリビアも存在します。手作りした衣装で絵本の世界を楽しみながら、こういった豆知識にも触れてみると、より深い魅力が見えてくるかもしれません。
※本記事で紹介した作り方は一例であり、一般的な手法に基づいています。素材や道具の使用にあたっては、各製品の注意書きをよく読み、安全に配慮して行ってください。怪我や事故については自己責任となりますので、特に刃物や針の取り扱いには十分ご注意ください。
記事内容から想定されるQ&A
Q1. 普通のサイズのフェルトでも作れますか? A1. 子供用でも20cm四方では足りず継ぎ接ぎになるため、100円ショップの70cm×60cmほどの大判サイズがおすすめです。
Q2. プリンターがないのですが、型紙なしでも作れますか? A2. はい、大丈夫です。紐とペンをコンパスのように使って扇形を描けば、型紙なしで簡単にサイズ調整ができますよ。
Q3. 裁縫が苦手でミシンもありません。それでも作れますか? A3. 可能です。「裁縫上手」などの強力な手芸用ボンドを使えば、針と糸を使わずに貼り合わせるだけで完成させられます。
Q4. ぐりさんとぐらさん、どっちが青でどっちが赤か分からなくなりました。 A4. どちらの色で作るか迷ったら、記事内で紹介している性別や見分け方の詳細記事をぜひチェックしてみてくださいね。
Q5. フェルト以外に画用紙で作っても良いでしょうか? A5. お遊戯会などには形が崩れにくい厚口画用紙もおすすめです。ホッチキスやテープで固定すれば工作感覚で作れます。
Q6. 子供の頭のサイズに合わせるコツを教えてください。 A6. 扇形の弧の長さを「頭囲+3cm(縫い代分)」にするのがポイントです。紐の長さを調整して円を描いてください。
Q7. 画用紙で作る場合、ホッチキスの針が危なくないですか? A7. 針の先が内側に出ないように打つか、上からテープを貼って保護してください。かぶり口の保護も忘れずに行いましょう。
Q8. 帽子がすぐに落ちてしまいそうです。対策はありますか? A8. 内側の耳のあたりに白い平ゴムをあご紐として付けるのがおすすめです。長すぎないよう調整してあげてくださいね。
Q9. フェルトの切り口がペラペラして安っぽく見えます。 A9. 帽子の縁を2〜3cm内側に折り込んで接着すると、厚みが出てしっかりとし、完成度がぐっと高まりますよ。
Q10. 帽子に耳をつける場合のポイントはありますか? A10. 絵本では耳が出ていますが、つけるなら半円形のパーツを2枚重ねて縫うとピンと立ちます。位置を確認して付けてください。
