こんにちは。絵本のサイト絵本ライフ、運営者の「絵本ライフ編集長」です。長年愛されている名作絵本の『ぐりとぐら』ですが、実はあの二人の性別に関しては意外と知らないという方も多いのではないでしょうか。子供に読み聞かせをしている時に「ぐりとぐらってどっちがどっちなの?」や「二人は兄弟なの?」と聞かれて、ふと答えに詰まってしまった経験はありませんか。また、青と赤の服や帽子の色で見分け方が決まっているのか、それとも男の子なのか女の子なのか、気になりますよね。今回はそんな素朴な疑問や、知っていると少し自慢できるような豆知識をまとめてみました。ぜひ最後まで楽しんでいってくださいね。
- ぐりとぐらの性別に関する公式の見解や手がかりがわかる
- 青と赤の服や帽子の大きさによる明確な見分け方を学べる
- 双子の兄弟という設定や名前の意外な由来を知ることができる
- 作者にまつわる話やカステラの秘密など作品の背景に詳しくなる
ぐりとぐらの性別や見分け方の真実

誰もが知っているあの二匹の野ねずみですが、改めて「性別は?」と聞かれると自信を持って答えられないこともありますよね。ここでは、絵本の中に隠されたヒントや公式情報をもとに、ぐりとぐらの基本的なプロフィールについて深掘りしていきます。
性別は男の子?公式情報を解説
結論から言うと、ぐりとぐらの性別は「男の子」である可能性が非常に高いです。実は、絵本の中に出てくる歌詞に大きなヒントが隠されているのをご存知でしょうか。
作中で二人が歌う有名な「ぼくらのなまえはぐりとぐら」というフレーズがありますよね。ここで一人称として「ぼく」という言葉が使われています。物語の全体的な流れや歌詞の続きが気になる方は、ぐりとぐらの全文やあらすじについて解説した記事もあわせて読んでみてください。
また、シリーズ作品である『ぐりとぐらとすみれちゃん』の中でも、彼らは自分たちのことを「ぼく」と呼んでいます。このことから、二人は男の子であると考えるのが自然ですね。
一部の読者の間では「赤色が女の子では?」という声もありますが、裸にオーバーオールという活発なスタイルからも、元気な男の子らしさが伝わってきますね。
どっちがぐりでどっちがぐら?
「ぐりとぐら、どっちがどっち?」というのも、よくある質問です。二人は双子なので顔立ちはそっくりですが、実は明確な違いがあります。
正解は、表紙のタイトルの色とキャラクターの服の色が対応しているんです。 『ぐりとぐら』というタイトルの文字を見てみてください。「ぐり」という文字は青色、「ぐら」という文字は赤色で書かれていますよね。つまり、青い服を着ているのが「ぐり」、赤い服を着ているのが「ぐら」なんです。これを知っていると、子供に聞かれた時もすぐに答えられますね。
服の色や帽子の大きさで見分ける

服の色以外にも、実はもう一つ、じっくり見ないと気づかない見分け方があります。それは「帽子の大きさ」です。
よく見比べてみると、青い服の「ぐり」の方が少し大きめの帽子をかぶっていて、赤い服の「ぐら」の方が少し小さめの帽子をかぶっていることが多いんです。細かい部分ですが、描き分けられているんですね。
| 名前 | 服の色 | 帽子の特徴 |
|---|---|---|
| ぐり | 青色 | 大きめの帽子 |
| ぐら | 赤色 | 小さめの帽子 |
読み聞かせの時に「どっちの帽子が大きいかな?」とクイズを出してみるのも楽しいかもしれません。
二人の関係は双子の兄弟だった
あんなに仲良しの二人、友達なのか兄弟なのか気になりますよね。公式の情報によると、ぐりとぐらは「ふたごのきょうだい」という設定なんです。 野ねずみの双子だからこそ、息がぴったりで何をやるにも一緒なんですね。
ちなみに、作者の中川李枝子さんと山脇百合子さんも実は姉妹なんです。実際の姉妹の仲の良さが、ぐりとぐらの関係性にも反映されているのかもしれませんね。
名前の由来はフランスの絵本から

「ぐり」と「ぐら」というユニークでリズミカルな名前、一度聞いたら忘れられないインパクトがありますよね。この名前には意外な由来があります。
作者の中川李枝子さんが保育士をしていた頃、フランス語の絵本『プッフとノワロ(Pouf et Noiraud)』という作品に出会いました。その中に登場する野ねずみたちが歌う歌の中に「グリッ、グル、グラ」という言葉遊びのようなフレーズがあったそうです。 そこからヒントを得て「ぐりとぐら」という名前が誕生したと言われています。フランス生まれの言葉が元になっているなんて、なんだか少しおしゃれな感じがしますね。
ぐりとぐらの性別以外の意外な豆知識
性別や見分け方がわかったところで、次はもう少しマニアックな豆知識をご紹介します。これを知っていれば、さらに深く絵本の世界を楽しめること間違いなしです。
どっちが兄?性格の違いを考察
双子の兄弟であることはわかりましたが、「じゃあどっちがお兄さんなの?」という疑問も湧いてきますよね。実は、公式には「どちらが兄でどちらが弟か」は明言されていないようです。
ただ、ファンの間では面白い考察があります。青い服の「ぐり」の方が帽子が大きく描かれていたり、物語の中で先に提案したり行動を起こしたりすることが多いことから、「ぐりがお兄ちゃんではないか?」と推測する声が多いんです。
編集長の考察メモ
ぐりが「やろう!」と言い出して、ぐらがそれを手伝う、そんな弟思いの兄と兄思いの弟、という関係性を想像しながら読むと、また違った愛おしさが生まれてきます。
作者は健在?死亡説の真相とは
長く愛されている作品だけに、ネット上では「作者はもう亡くなっているのでは?」という噂が流れることがありました。実際のところはどうなのでしょうか。
特に、2003年に出版された『ぐりとぐらとすみれちゃん』以降、新しいお話が長期間発表されなかったことや、第1作目が1963年という古い作品であることから、2010年代頃からネット上を中心に「作者はご高齢のはずだが健在なのか?」という憶測が飛び交うようになりました。Googleの検索候補に「死亡」と出てくることもあり、心配したファンも多かったようです。
実際のところ、お話を担当された中川李枝子さんと、絵を担当された山脇百合子さんは、その期間も長くご健在で活躍されていました。しかし、大変残念なことに、絵を描かれた山脇百合子さんは2022年9月に80歳で、お話を書かれた中川李枝子さんは2024年10月に89歳で、天国へと旅立たれました。
長らく噂レベルだった「死亡説」はデマでしたが、近年、本当にお別れの時が来てしまったのです。ですが、お二人が遺した温かい作品たちは、これからもずっと色褪せることなく、子供たちの心の中で生き続けていくことでしょう。
カステラを作る料理シーンの秘密

『ぐりとぐら』といえば、何と言ってもあの大きな黄色いカステラですよね!でも、子供の頃「ホットケーキ」だと思っていた方も多いのではないでしょうか。
実は、作者の中川李枝子さんがこのお話を書いた当時、子供たちの間では『ちびくろ・さんぼ』のホットケーキが大人気でした。「ホットケーキよりもっと上等でおいしいものをごちそうしよう」という思いから、当時は高級品だった「カステラ」を選んだそうです。
フライパンで焼いているので見た目はホットケーキに似ていますが、中身はふわふわのカステラ。あの幸せな香りが漂ってきそうな描写は、作者の子供たちへの愛情から生まれていたんですね。
ぐりとぐらの年齢設定はあるの?
いつまでも若々しく元気なぐりとぐらですが、年齢はあるのでしょうか。 これについては明確な数字としての設定は見当たりませんが、作者の中川李枝子さんはインタビューなどで「保育園の年長さんくらいのつもり」といったイメージを語られていたことがあります。
子供たちと同じくらいの目線で、料理をしたり冒険したりするからこそ、読んでいる子供たちも自分を重ね合わせて夢中になれるのかもしれませんね。

まとめ:ぐりとぐらの性別や見分け方知ってる?
今回は、ぐりとぐらの性別や見分け方、そして意外な豆知識についてご紹介しました。 二人は「男の子」で「双子の兄弟」、青がぐりで赤がぐら。この基本を知っているだけでも、絵本を開くのがもっと楽しくなりそうですよね。
作者のお二人は旅立たれてしまいましたが、彼らが遺してくれた「分け合う喜び」や「作ることの楽しさ」は、これからも世代を超えて受け継がれていくはずです。今夜の読み聞かせでは、ぜひ「こっちがぐりだね」なんてお話ししながら、あのふかふかのカステラを想像して楽しんでみてください。
最後に、中川李枝子さんの訃報に際しての関連動画をご紹介します。作品への愛が再確認できる内容となっています。
[訃報] 絵本「ぐりとぐら」作者の中川李枝子さん死去 (2024年10月17日)
この動画は、長年にわたり子供たちに笑顔を届けてくれた中川李枝子さんの功績と、当時のニュースを振り返ることができるため、記事の内容をより深く理解するのに役立ちます。
記事内容から想定されるQ&A
Q1. ぐりとぐらの性別は男の子ですか?女の子ですか?
A. 二人とも男の子です。作中で「ぼく」という一人称を使っていることや、作者の中川李枝子さんが描く活発な様子からも、元気な男の子の双子であることがわかります。
Q2. どっちが「ぐり」でどっちが「ぐら」か見分ける方法は?
A. 服と帽子の色で見分けられます。青い服を着ているのが「ぐり」くんで、赤い服を着ているのが「ぐら」くんです。表紙のタイトルの文字色も、それぞれの名前と同じ色になっているんですよ。
Q3. 服の色以外に見分けるポイントはありますか?
A. 実は帽子の大きさが違います。よく見ると、青い服のぐりくんの方が少し大きめの帽子を、赤い服のぐらくんの方が少し小さめの帽子をかぶっていることが多いんです。ぜひ注目してみてください。
Q4. ぐりとぐらは友達同士なのですか?
A. いいえ、二人は双子のきょうだいです。世界一仲良しの野ねずみの双子という設定だからこそ、料理も遊びも何をするにも息がぴったりなんですね。
Q5. 二人の名前には何か由来があるのでしょうか?
A. 作者の中川李枝子さんが読んだフランスの絵本『プッフとノワロ』に出てくる「グリッ、グル、グラ」という歌の歌詞が元になっています。リズム感が良くて楽しい名前ですよね。
Q6. ぐりとぐらはどちらがお兄さんなんですか?
A. 公式には発表されていませんが、先に行動したり提案したりする青い服のぐりくんがお兄さん、それに協力する赤い服のぐらくんが弟ではないかと推測されています。
Q7. 作中で作っている大きな丸い料理はホットケーキですか?
A. いいえ、あれはカステラです。物語が書かれた当時、カステラは高級で子供たちの憧れでした。中川李枝子さんが「子供たちに一番おいしいものを」と考えて選んだそうですよ。
Q8. ぐりとぐらは何歳くらいの設定ですか?
A. 絵本に年齢は書かれていませんが、中川李枝子さんは「保育園の年長さん(5~6歳)くらいのつもり」と語っていました。自分たちで料理や遠足ができる元気な年齢ですね。
Q9. 作者の中川李枝子さんと山脇百合子さんはどんな関係ですか? A. お二人は実の姉妹です。お姉さんの中川李枝子さんがお話を書き、妹の山脇百合子さんが絵を描きました。姉妹ならではの息の合ったコンビネーションが名作を生んだのですね。
Q10. 作者のお二人は現在もご健在でしょうか?
A. 残念ながら、絵を描かれた山脇百合子さんは2022年に、お話を書かれた中川李枝子さんは2024年に天国へ旅立たれました。しかし、お二人の作品はこれからもずっと愛され続けるでしょう。
