こんにちは。絵本のサイト「絵本ライフ」運営者の「絵本ライフ編集長」です。
子供が生まれると、一度は見かける「だるまさんが」シリーズの絵本。読み聞かせをすると、どんな子もニコニコと笑い出してしまう不思議な力がありますよね。でも、親としては、ただ笑うだけでなく、だるまさんがころんだの絵本が伝えたいことは何なのか、その裏側にあるメッセージが気になるところかなと思います。
作者のかがくいひろし(加岳井広)さんが、どんな思いでこの愛らしいだるまさんを描いたのか。また、0歳や1歳、2歳の時期に読み聞かせをすることで、子供の発達にどんな効果があるのか知りたいパパやママも多いはずです。この記事では、私が日々絵本に触れる中で感じたことや、この作品が持つ本当の力を紹介します。最後まで読めば、今日からの読み聞かせがもっと楽しみになるはずですよ。
- 作者かがくいひろし(加岳井広)さんが作品に込めた「笑い」と「生の肯定」のメッセージ
- 特別支援教育の現場経験から生まれた、子供の心に届く表現の秘密
- 発達段階に合わせたデザインやオノマトペが赤ちゃんに与える良い影響
- 親子での読み聞かせや伝統的な遊びを通じたコミュニケーションの深め方
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だるまさんがころんだの絵本に込めて伝えたいことの背景
「だるまさんが」というフレーズを聞くだけで、子供の目が輝き出す理由。それは作者の人生そのものにヒミツがありました。
かがくいひろし(加岳井広)の経歴と創作の原動力

この大人気シリーズを生み出したのは、かがくいひろし(加岳井広)さん。実は、絵本作家としてデビューしたのは50歳という、かなり遅咲きのスタートだったんです。それまでは28年もの間、千葉県内の養護学校(現在の特別支援学校)で先生をしていました。
かがくいひろし(加岳井広)さんの創作の根っこにあるのは、教員生活の中で出会った障がいを持つ子供たちとの時間。言葉でのコミュニケーションが難しい子でも、「どうすれば心から笑ってくれるか」「どうすれば驚いてくれるか」をずっと追い求めていたそうです。その情熱が、あのシンプルで力強い絵本たちの原動力になっているんですね。
特別支援教育の現場で培われた笑いの哲学

かがくいひろし(加岳井広)さんは、学校の現場でさまざまな自作教材を作っていました。例えば、パスタをポキポキ折る音を楽しませるような、五感を刺激する工夫です。これが後の「だるまさんが」シリーズに繋がっていきます。
かがくいひろし(加岳井広)さんが大切にしていた哲学は、「将来のための教育」よりも「今、この瞬間に子供が笑うこと」。どんなに厳しい状況にある子でも、今この時を喜びを持って生きることが一番大切だと考えていたそうです。この温かな視点が、絵本を通じて私たちの心にも届くのかもしれません。
読み聞かせで深まる親子のかけがえのない絆
かがくいひろし(加岳井広)さんは、絵本のことを「人と人とをつなぐ特別な媒体」だと語っていました。テレビや動画とは違って、読み聞かせは「双方向のライブ体験」。パパやママが子供の顔を見ながら、ゆっくり読んだり、驚かせたりすることで、そこに絆が生まれます。
「だ・る・ま・さ・ん・が……」と溜めて読むその一瞬、親子で同じ期待感を共有している。その時間こそが、この絵本が伝えたい大切な宝物の一つなんだなと感じます。正確な読み聞かせのルールはありませんが、親子で笑顔になれることが一番の正解ですね。
失敗を肯定するだるまさんのずっこけ美学

絵本の中で、だるまさんは転んだり、おならをしたり、伸びたりします。普通なら「恥ずかしいこと」や「失敗」とされるようなことでも、だるまさんがやるとみんなが笑顔になりますよね。
かがくいひろし(加岳井広)さん自身、教員時代によく子供たちの前でわざと転んで見せて、みんなを笑わせていたそうです。「完璧じゃなくてもいいんだよ」「失敗しても笑いに変えられるんだ」という、丸ごとの存在肯定が、この絵本には隠されているように思います。大人の私たちが読んでも、なんだか肩の力が抜けるのはそのせいかもしれません。
シリーズ完結編で見せる共生と連帯のメッセージ
シリーズ完結編の『だるまさんと』では、だるまさんが果物たちと一緒にお辞儀をしたり、触れ合ったりします。ここで使われている助詞の「と」が、実はとっても重要なんです。
だるまさんとイチゴさん、だるまさんとメロンさん。異なる存在が、並んで同じ動作をする。これは、かがくいひろし(加岳井広)さんが特別支援教育の現場で目指した「共生(共に生きること)」の姿そのもの。みんな違って、みんなで一緒に笑い合おうよというメッセージが、優しく表現されています。
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だるまさんがころんだの絵本が伝えたいことと遊びの価値
絵本の枠を超えて、実際の遊びや発達にどう関わっているのか、もう少し掘り下げてみましょう。
赤ちゃんの視覚や発達段階に合わせた緻密な設計

「だるまさんが」シリーズが赤ちゃんに大人気なのは、感覚に訴えかける工夫がすごいからです。例えば、以下のポイントは赤ちゃんの認識にぴったり合っています。
| 要素 | 赤ちゃんへのメリット |
|---|---|
| 鮮やかな赤色 | 視力が発達途中の赤ちゃんでも認識しやすい |
| 丸いフォルム | 安心感を与え、視線が自然と中央に集まる |
| 太い輪郭線 | 背景との区別がつきやすく、形を捉えやすい |
| はっきりした目 | 「顔」への関心が強い赤ちゃんの注目を引く |
これらは医学的なデータに基づくというより、かがくいひろし(加岳井広)さんが現場で子供たちを観察し続けて見つけた「黄金比」のようなもの。パパママが「うちの子、この本だけはよく見る!」と感じるのには、ちゃんとした理由があるんですね。
心地よいリズムを生むオノマトペの心理的効果
「どてっ」「びろーん」「ぷっ」。こうしたオノマトペ(擬音語・擬態語)は、まだ言葉がうまく話せない時期の子供にとって、直感的に状況を理解できる魔法の言葉です。
特に濁音や伸びる音は、聴覚的にも心地よく響きます。リズムに合わせて体を揺らすことで、子供の身体感覚も刺激されると言われています。難しい言葉を教える前に、まずは「音の楽しさ」を共有できるのがこの絵本の魅力ですね。
伝統遊びのだるまさんがころんだのルール解説

絵本のモチーフにもになっている伝統的な遊び「だるまさんがころんだ」。基本は鬼が背を向けて「だるまさんがころんだ」という10文字を言う間に近づき、鬼が振り返った瞬間に止まるというもの。シンプルですが、「止まる(静止)」と「動く」のメリハリが子供の自己抑制能力を育むとも言われています。
最近ではデジタルな世界でもこの遊びが楽しまれています。例えば、大人気のマインクラフト(マイクラ)で遊ぶ方法などは、以下の記事で詳しく解説されていますよ。
マイクラのだるまさんが転んだのやり方!スイッチ版やコマンドの解説

特別支援教育での活用と遊びを通じた発達支援
この遊びは、実は療育や特別支援の現場でもよく使われます。座ったままでも「表情だけ止める」といったアレンジがしやすく、誰もが参加しやすいからです。ルールを少し変えるだけで、それぞれの子供に合わせた楽しみ方ができます。
遊びのアレンジ例:
・「だるまさんの一日」…「だるまさんがご飯を食べた!」という指示に合わせて、そのポーズをする。
・「だるまさんの…」…「め!」「はな!」と言いながら、自分の体の一部を触る遊びに繋げる。
読み聞かせのコツと反応を引き出すアレンジ技法
私がおすすめする読み聞かせのコツは、「溜め」と「アクション」です。「だ・る・ま・さ・ん・が……」のところで、ページをめくる手をわざと止めてみてください。子供が「次は何?」とワクワクして身を乗り出してきたら大成功!
めくった後の「どてっ」で、パパやママも一緒に体を倒したり、子供をこちょこちょしたりするのも楽しいですよ。絵本はあくまで「きっかけ」。そこから親子だけのオリジナルな遊びに発展させていくのが、この絵本を一番楽しむ方法かなと思います。
だるまさんがころんだの絵本が伝えたいことのまとめ
さて、ここまで「だるまさんが」シリーズの深掘りをしてきましたが、いかがでしたでしょうか。だるまさんがころんだの絵本が伝えたいことは、突き詰めれば「あなたがそこにいて、一緒に笑えるだけで幸せ」という,シンプルな愛のメッセージなのだと私は思います。
数値や発達の効果については、あくまで一般的な目安です。子供の成長には個人差がありますので、楽しみ方はお子様のペースに合わせてあげてくださいね。より詳しい解説や最新の情報は、公式サイトやブロンズ新社の特設ページもぜひチェックしてみてください。
かがくいひろし(加岳井広)さんが遺したこの素晴らしい絵本。今日もどこかの家庭で、小さな笑い声が響くきっかけになりますように。私も一人のファンとして、これからもこのだるまさんを応援し続けたいと思います!
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